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MapScriptの歴史的背景・・・

表題について大それたことを論じるのではありませんが、MapScriptの様々な機能を見ていると、GISの歴史のようなものが見えてきて面白い。

現在、VB.NETユーザーのための、MapScriptのドキュメントの整備を進めている。
MapScript のAPI リファレンス for VB.NET

layerObj のところまできたのだが、ラスターデータの処理機能が豊富であることに気づいた。
ラスターデータのピクセル値による分類や、値を得るRGBのバンド設定などは、MapServerがリモートセンシングの解析結果の表示などで利用されてきたなどの、歴史的な背景があるのだろうと思った。
GRASSも同様に、リモートセンシングのデータ解析機能が、初期のころからの主要な機能であったことと思う。




日本でのMapServerの利用の方法は、それこそ千差万別であると思うが、ベクター系とラスター系に大きくわけることができるかもしれない。

ベクター系と思われるのは、自治体などの公の機関において、統合型GISが流行ったころに、WebGISを導入し、庁内での情報共有や市民への情報公開などで、せっせとデータ構築を行ってきたグループである。

元データは、CADや背景地図として買ったゼンリンの地図で、維持管理にいろんな汗をかかされているものである。

ArcInfo、ArcView、MapInfo、SISなどを購入し、地図データの変換や国土地理院の地図を使うのに、使用や利用の承認をとるのにあれこれ悩んだりしている人たちがいることとおもう。

AutoCADやMicroStationを扱っている人もいるかもしれない。

DOSやWindows3.1などでGEOSISを動かしていたこともある猛者がいるかもしれない。

彼らの共通の課題は、やはり背景地図の維持管理と、WebGIS構築の開発費・維持費であろう。
MapServerは、願っていた機能を備え、やっていけそうなランニングコストに抑えてくれるため、今、まさに乗り換えたばかりの新参者たち、ではなかろうか。


ラスター系と思われるのは、GISの初期のころの利用のされ方として、リモートセンシングなどのラスターデータを主に扱っているグループである。

UNIX ワークステーションなどで、一般企業には、研究目的の数倍の値段になるデータを買って、RGBのバンドの組み合わせを変えたり、アノテーションや凡例を作 るのにやっかいなコマンドラインをたたく必要があるものを使いこなす職人さんが貴重な存在だった時代からあると思われる。

MapServerでリモートセンシングを扱った例は海外にたくさんあり、日本では、たくさんは見かけない。ただ、MapServerを古くから知るであろう、古参者ではなかろうか。


MapScriptのドキュメント整備をしていると、古い機能や新しい機能のそれぞれを眺めることができ、とても面白い。

bugna | 自己紹介・思うこと | 13:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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